求人広告には、その会社が現在求める人材についての情報が多岐にわたって掲載されています。どのような業種であるのか、作業に従事する時間はどれぐらいであるか、待遇はどういったものかなど、実際に働くに当たっての条件が示されています。その中で、経験者であるかどうかについての記述がなされていることがあります。たとえば、「経験者募集」や「未経験者OK!」などです。一見すると単なる募集要項のひとつであるかのように思えますが、このような実務経験の有無についての記載には注意が必要です。
この経験者であるかどうかに関する記述で最も勘違いしやすいのが、その条件を必ず満たしていなければならないとは限らないという点です。例として、求人広告に「経験者優遇」との記載があったとします。この場合、必ずしも経験者である必要はありません。なぜなら、あくまで経験者であることで一定の優遇措置があるということに過ぎないからです。経験者であるからといって必ず採用されるわけではなく、逆に未経験者でも十分に採用となる可能性があります。経験者優遇についての詳細は[こちら]
また、「未経験者可」などの経験の有無を問わないという条件にも注意が必要です。業務に際して経験が不要ということから、その仕事内容が比較的容易なものであると想像するかもしれません。しかし、実際には長時間に渡る単純作業や労働作業など肉体的、精神的にかなりの負担となる内容であることも多いのです。このように求人広告の経験者についての記載は、単純な字面だけから読み取れること以上の募集側の意図が含まれています。それらを十分に踏まえた上で本当に自分に合った求人を選択するよう心掛ける必要があるでしょう。